セミナー講師デビュー☆プロジェクト 誕生秘話
Q.「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」は、なぜ誕生したのでしょうか?
A.前川あゆを取材していただいた時のインタビューをお読み下さい。

取材日時:2009年4月 / 取材・執筆:柳瀬美仁
シティライフは北摂・阪神間で発行されているフリーペーパーである。2004年にシティライフNEWに転職した前川あゆは、「企画営業部 チーフ」と共に「セミナー・ブランディング事業部 キャリアShuka 代表&プロデューサー」の肩書きを持つ。自身の念願を形にした「キャリアShuka」について、前川はイキイキと熱く語った。
もくじ
1・女性。30歳代半ば。子育て中。
2・シティライフNEWとロハスフェスタ
3・「キャリアShuka」を立ち上げるまで
4・「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」誕生のきっかけ
5・「☆」に込めた思い
6・苦労した集客
7・一人一人にスポットライトを当てて見せる!
■ 女性。30歳代半ば。子育て中。
前川あゆが株式会社シティライフNEWに転職したのは2004年6月だった。異業種からの転職。女性。30歳代半ば。保育園児の子育て真っ最中。 批判を覚悟で断言すると、企業にとって最も使いにくい人材ではないだろうか。
女性が生涯を通じて社会の第一線に立ち続ける事は難しい。人生の節目となる結婚、出産、そしてそれに伴う子育ての期間中に家庭に入る女性も少なくない。だが、前川は家庭に入る事を選択したくはなかった。それまで積み上げてきたキャリアを、社会で生かし続けたかった。
「就職するには最もハンディがある世代だということは百も承知でした。だから面接では自分を最大限にアピールしたんです。『ハンディがある今だからこそ、私のような優秀な人材を採ることができるんですよ。私は必ず御社の役に立ちます。逆に私を採らないと会社にとってものすごい損害になりますよ』って(笑)」
■ 株式会社シティライフNEWとロハスフェスタ
そんな前川の就職を受け入れた株式会社シティライフNEWはどのような会社なのだろうか。
創立は1986年6月。代表者である池谷綱記が3年ほどのアメリカ生活で手にしたフリーペーパーを日本でも広めようとしたのがきっかけだった。今年で23年目を迎えるフリーペーパー「シティライフは」北摂EAST、北摂津WEST、阪神にそれぞれ20万部ずつ、計60万部発行している。
フリーペーパーの為に集められた情報は、雑誌になり、書籍にもなる。それらの制作・編集・発行も行うと同時に、会社案内やPR誌、コミュニケーション誌、チラシの製作やイベントの企画・飲食事業等、事業内容は多岐にわたる。
シティライフの名を一気に高めたのが、創立20周年を記念して企画した「ロハスフェスタ」の成功だ。
当初、代表の池谷の「フリーマーケットをしよう!」の声から始まったのだが、スタッフ達はどこにでもあるフリーマーケットにはしたくなかった。もっと大人のオシャレな感じのイベントを目指し、試行錯誤を始める。
その結果、開催された「ロハスフェスタ」は、パリの蚤の市をイメージし、「ロハス」「エコ」をテーマにしたオシャレなフリマとして、感性豊かな意識の高い人々の琴線に触れた。イベントは回を重ねるごとに多くの出展者や入場者を集め、大きなイベントに成長していくと共に、ロハスやエコなどを意識する著名人が話題にするようになった。
「今では『シティライフ』を知らなくても、『ロハスフェスタを運営する会社ですね』と言われるようになり、企業の認知度や企業イメージがかなり上がりました。おかげで営業がしやすくなり、広告収入も増えるという、嬉しい誤算も生まれました」
■ 「キャリアShuka」を立ち上げるまで
前川は「企画営業部 チーフ」の肩書きも持ち、シティライフやロハスフェスタの企画や営業、運営にも携わるが、もっとも力を入れているのが、代表&プロデューサーを務める「キャリアShuka」の運営である。キャリアShukaとは何なのか?
「『Shuka』とは『朱夏』の事です。青春、朱夏、白秋、玄冬は中国の陰陽五行思想の季節の異称で、これを人生に置き換えているんです。人の人生も青い春の時代を経て、真っ赤に燃え盛る夏を迎え、やがて白い秋、黒い冬へと静かに移行します。日本では青春時代が終わると、特に女性はもうオバサンになって花の時代は終わった・・・なんて考える方が多いような気がします。でも、失敗を繰り返して知識や経験を身につけた青春が終わった朱夏の時代こそ、最も輝く生活を送れるのではないかと私は考えています。そんな朱夏世代の女性を応援するのが私の使命です」

シティライフに転職前の前川は、建築業界で住宅リフォームのプランニングや設計監理などに携わっていた。その傍ら、多くの自己啓発セミナーに参加し、ビジネス本を読みふけった。東京で面白そうなセミナーがあると、大阪から交通費を払っても参加したという。そして次第に女性が社会でイキイキと生きること、ひいては女性の起業について深く考えるようになった。
「転職から1年ほど経った頃、社長に『朱夏時代の女性を応援するをコンセプトに、社内ベンチャーとして起業したい』と訴えました。そのコンセプトは、人と街と企業を結ぶ情報を発信するというシティライフのコンセプトとは少しズレがあるかも知れないとは思いました。でも社長へのプレゼンは大きく出ました。『この企画を通さないと後悔しますよ。私がきっと成功させて、大きく会社に貢献します』って(笑)。自分の就職の際と同じです」
大風呂敷を広げた前川もすごいが、社長はもっとすごい。ただ一言「やってみよう!」と後押ししてくれたのだ。
■ 「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」誕生のきっかけ
GOサインが出た以上、後へは引けなかったし、引くつもりもなかった。どうすれば朱夏時代の女性を最も輝かせることが出来るのだろうと真剣に考えた。女性の為の起業塾なのか?自己啓発セミナーなのか?他にはない、独自の、そして女性達が本当に輝く場を与えられるものにしなくては意味がないと思った。
元来、前川は自他共に認めるセミナーフリークだった。おもしろいと思うセミナーは東京に集中していたから、交通費を払ってでもセミナーを受けるためにだけに東京へ行くこともしばしばだった。ところが、そんなセミナーには、必ずといっていいほど関西からの出席者がいた。多いときは総人数の4分の1が関西からの出席者だったこともあったという。そこで前川は、大阪でおもしろいセミナーを開催すれば、人が集まるのではないだろうかと考えた。
セミナーフリークである前川にはもうひとつ気になっていたことがあった。セミナーで得た知識や資格、そして高まったテンションを生かす場がないことだ。
「資格を取ったが、それをどう使えばいいのかという相談を多数受けました。中には複数の資格を持っていらっしゃる方もいました。なんてもったいないんだろうと思いました。だから、大阪でおもしろいセミナーを企画しよう。そしてセミナーが終わってもその資格や知識を役立てられるような実践型のセミナーを作ろうと思いました」
社長へのプレゼンから3年半の歳月をかけて多くの人に相談し、ヒアリングし、熟考の末生まれたのが、「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」だ。青春時代を終えた女性達は、既に多くの人生経験やキャリアを身に付けている。これまで多くの時間やお金をかけてインプットしてきたものをアウトプットするためのきっかけやチャンスがあれば、自らがどんどん輝き出すはず。前川はそう確信した。
■ 「☆」に込めた思い
「当初は『スター発掘!』『スター誕生!』なんていうネーミングの講座にしようと思っていました。受講生の方々皆にきらめくスターになって欲しいと願いを込めたかったのです。でもそれじゃあんまり唐突かなと却下しました。それで『星印 ☆』を入れたのです。この☆には、大きな願いを込めたんですよ」
セミナーの内容はユニークだ。約3ヶ月間の講座は、セミナー講師として必要なプレゼンテーションスキルや話の組み立て方を学ぶだけではない。ヘアーメイクテクニックや表情とフェイスニング、ファッションやウォーキングなど女性として美しくなるための講座が目白押しだ。講師陣も豪華で魅力あるだけでなく、関西の「笑い」が通じることを大きな条件にして集めた。
「とにかくセミナー内容にも講師陣にも徹底的にこだわりました。その為9日間の連続セミナーは、関西で珍しいといわれるほどの高額に設定せざるを得なくなりましたが、それも戦略の一つだと考えました。高額なセミナーであれば、本気で取り組む方のみが受けていただけるだろうと思ったのです。開催するこちらが本気なら、受けていただく方にも本気になっていただきたかったのです」

■ 苦労した集客
しかし、高額に設定したのが原因だったのか、集客には苦労した。大阪での高額セミナーはうまくいかないと冷ややかな目で見る人が多い中、ひとりでも多くの方に「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」 について知ってもらいたいとの思いで、新人歌手のプロモーション並にあちこちで話して廻った。説明会を開き、知人にメールや資料を送り、メルマガ発信をお願いしと、やれることは全てやった。
そんな時、前川を応援してくれる人が現れた。メルマガで発信してくれたり、セミナーで告知タイムをくれたり、口コミで広げてくれたりと前川の思いに共感し、協力してくれる人が少しずつ増えてきた。
「世の中には、自分の利益にはならないのにこうやって人のために一生懸命になってくれる人がいるんだと、感動しました。その恩を忘れないでいたいと。そして自分も人のために一生懸命になれる人になりたいと思いました」
しかし、第一期開催の締め切り5日前までには3名しか申し込みがなかった。シティライフ紙面で大きく告知し、たくさんの人に協力してもらった責任から、中止も延期もできないとプレッシャーに押しつぶされそうになった。苦しい葛藤が続いた後、赤字になっても第一期は開催しようという覚悟を決めた。全力で前へ向かって進んできた結果が3名なら、その3名を最大に輝かせよう。この3名で結果を出そう。そして絶対に次につなげよう。そう決意した。
ところが!
「締切の前日になって申し込みがどんどん入ってきました。びっくりしました。『関西でもできる!』『関西にも私と同じ思いの方がこんなにもいる!』。自分の思いとこれまでの努力が報われたことがうれしくて胸が熱くなりました。もちろん決して私ひとりの力ではありません。多くの方が支えてくれ、協力してくれ、応援してくれたからです。そんなみなさんには本当に感謝しています」
■ 一人一人にスポットライトを当てて見せる!
こうして、第一回の「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」は定員を上回る21名の受講生を集めて開催された。男性や70歳代の女性、関東圏からも受講生を集めたという。
「朱夏世代に年齢制限はないのだと実感しました。輝こうと思った瞬間から、いきいきと輝き出す受講生の方々を見ていると本当に嬉しかった。関東から毎回交通費を払って参加される方がいらしたのも感激でした。『活躍の場は関西圏になる』とお断りした上で、『これだけのカリキュラムが揃った講座は東京にもない。あったとしても2倍以上の受講料がかかるから』との言葉を頂きました。
「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」は講座が終了すればそれでオシマイではない。シティライフ20万部に紹介記事を無料掲載し、企画・集客・宣伝・運営を行い、実際にセミナー講師としてのデビューを実現させる。一定条件をクリアして認定講師に登録するとシティライフからの講師依頼や企業・クライアントの紹介まで行う。既に講師として活躍し出した一期生も多い。
4月18日には第2回「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」も開講した。
「とにかく、『自ら輝こう!』と決心し、一歩を踏み出していただきたいんです。そうしたら私が出来る限りサポートします。全面的にバックアップします。スターとして一人一人にスポットライトを当てます。輝く女性がひとりでも多く、しかも関西から生まれてくれる為に、私は全力を尽くします!」
前川にはもうひとつ願望がある。それは「セミナーで関西を元気にすること」。
「関西人が関西で輝けるために、関西の景気をもっと活性化させるために、私には関西のセミナー文化を変えていく使命がありますし、その自信もあります」
大きな瞳で訴える前川は、朱夏世代の女性として、熱く輝いているように筆者には感じられた。
前川あゆブログ http://ayumaekawa.c-shuka.com/
シティライフ http://www.citylife-new.com/
ロハスフェスタ http://www.lohasfesta.jp/
A.前川あゆを取材していただいた時のインタビューをお読み下さい。
取材日時:2009年4月 / 取材・執筆:柳瀬美仁
シティライフは北摂・阪神間で発行されているフリーペーパーである。2004年にシティライフNEWに転職した前川あゆは、「企画営業部 チーフ」と共に「セミナー・ブランディング事業部 キャリアShuka 代表&プロデューサー」の肩書きを持つ。自身の念願を形にした「キャリアShuka」について、前川はイキイキと熱く語った。
もくじ
1・女性。30歳代半ば。子育て中。
2・シティライフNEWとロハスフェスタ
3・「キャリアShuka」を立ち上げるまで
4・「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」誕生のきっかけ
5・「☆」に込めた思い
6・苦労した集客
7・一人一人にスポットライトを当てて見せる!
■ 女性。30歳代半ば。子育て中。
前川あゆが株式会社シティライフNEWに転職したのは2004年6月だった。異業種からの転職。女性。30歳代半ば。保育園児の子育て真っ最中。 批判を覚悟で断言すると、企業にとって最も使いにくい人材ではないだろうか。
女性が生涯を通じて社会の第一線に立ち続ける事は難しい。人生の節目となる結婚、出産、そしてそれに伴う子育ての期間中に家庭に入る女性も少なくない。だが、前川は家庭に入る事を選択したくはなかった。それまで積み上げてきたキャリアを、社会で生かし続けたかった。
「就職するには最もハンディがある世代だということは百も承知でした。だから面接では自分を最大限にアピールしたんです。『ハンディがある今だからこそ、私のような優秀な人材を採ることができるんですよ。私は必ず御社の役に立ちます。逆に私を採らないと会社にとってものすごい損害になりますよ』って(笑)」
■ 株式会社シティライフNEWとロハスフェスタ
そんな前川の就職を受け入れた株式会社シティライフNEWはどのような会社なのだろうか。
創立は1986年6月。代表者である池谷綱記が3年ほどのアメリカ生活で手にしたフリーペーパーを日本でも広めようとしたのがきっかけだった。今年で23年目を迎えるフリーペーパー「シティライフは」北摂EAST、北摂津WEST、阪神にそれぞれ20万部ずつ、計60万部発行している。
フリーペーパーの為に集められた情報は、雑誌になり、書籍にもなる。それらの制作・編集・発行も行うと同時に、会社案内やPR誌、コミュニケーション誌、チラシの製作やイベントの企画・飲食事業等、事業内容は多岐にわたる。
シティライフの名を一気に高めたのが、創立20周年を記念して企画した「ロハスフェスタ」の成功だ。
当初、代表の池谷の「フリーマーケットをしよう!」の声から始まったのだが、スタッフ達はどこにでもあるフリーマーケットにはしたくなかった。もっと大人のオシャレな感じのイベントを目指し、試行錯誤を始める。
その結果、開催された「ロハスフェスタ」は、パリの蚤の市をイメージし、「ロハス」「エコ」をテーマにしたオシャレなフリマとして、感性豊かな意識の高い人々の琴線に触れた。イベントは回を重ねるごとに多くの出展者や入場者を集め、大きなイベントに成長していくと共に、ロハスやエコなどを意識する著名人が話題にするようになった。
「今では『シティライフ』を知らなくても、『ロハスフェスタを運営する会社ですね』と言われるようになり、企業の認知度や企業イメージがかなり上がりました。おかげで営業がしやすくなり、広告収入も増えるという、嬉しい誤算も生まれました」
■ 「キャリアShuka」を立ち上げるまで
前川は「企画営業部 チーフ」の肩書きも持ち、シティライフやロハスフェスタの企画や営業、運営にも携わるが、もっとも力を入れているのが、代表&プロデューサーを務める「キャリアShuka」の運営である。キャリアShukaとは何なのか?
「『Shuka』とは『朱夏』の事です。青春、朱夏、白秋、玄冬は中国の陰陽五行思想の季節の異称で、これを人生に置き換えているんです。人の人生も青い春の時代を経て、真っ赤に燃え盛る夏を迎え、やがて白い秋、黒い冬へと静かに移行します。日本では青春時代が終わると、特に女性はもうオバサンになって花の時代は終わった・・・なんて考える方が多いような気がします。でも、失敗を繰り返して知識や経験を身につけた青春が終わった朱夏の時代こそ、最も輝く生活を送れるのではないかと私は考えています。そんな朱夏世代の女性を応援するのが私の使命です」
シティライフに転職前の前川は、建築業界で住宅リフォームのプランニングや設計監理などに携わっていた。その傍ら、多くの自己啓発セミナーに参加し、ビジネス本を読みふけった。東京で面白そうなセミナーがあると、大阪から交通費を払っても参加したという。そして次第に女性が社会でイキイキと生きること、ひいては女性の起業について深く考えるようになった。
「転職から1年ほど経った頃、社長に『朱夏時代の女性を応援するをコンセプトに、社内ベンチャーとして起業したい』と訴えました。そのコンセプトは、人と街と企業を結ぶ情報を発信するというシティライフのコンセプトとは少しズレがあるかも知れないとは思いました。でも社長へのプレゼンは大きく出ました。『この企画を通さないと後悔しますよ。私がきっと成功させて、大きく会社に貢献します』って(笑)。自分の就職の際と同じです」
大風呂敷を広げた前川もすごいが、社長はもっとすごい。ただ一言「やってみよう!」と後押ししてくれたのだ。
■ 「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」誕生のきっかけ
GOサインが出た以上、後へは引けなかったし、引くつもりもなかった。どうすれば朱夏時代の女性を最も輝かせることが出来るのだろうと真剣に考えた。女性の為の起業塾なのか?自己啓発セミナーなのか?他にはない、独自の、そして女性達が本当に輝く場を与えられるものにしなくては意味がないと思った。
元来、前川は自他共に認めるセミナーフリークだった。おもしろいと思うセミナーは東京に集中していたから、交通費を払ってでもセミナーを受けるためにだけに東京へ行くこともしばしばだった。ところが、そんなセミナーには、必ずといっていいほど関西からの出席者がいた。多いときは総人数の4分の1が関西からの出席者だったこともあったという。そこで前川は、大阪でおもしろいセミナーを開催すれば、人が集まるのではないだろうかと考えた。
セミナーフリークである前川にはもうひとつ気になっていたことがあった。セミナーで得た知識や資格、そして高まったテンションを生かす場がないことだ。
「資格を取ったが、それをどう使えばいいのかという相談を多数受けました。中には複数の資格を持っていらっしゃる方もいました。なんてもったいないんだろうと思いました。だから、大阪でおもしろいセミナーを企画しよう。そしてセミナーが終わってもその資格や知識を役立てられるような実践型のセミナーを作ろうと思いました」
社長へのプレゼンから3年半の歳月をかけて多くの人に相談し、ヒアリングし、熟考の末生まれたのが、「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」だ。青春時代を終えた女性達は、既に多くの人生経験やキャリアを身に付けている。これまで多くの時間やお金をかけてインプットしてきたものをアウトプットするためのきっかけやチャンスがあれば、自らがどんどん輝き出すはず。前川はそう確信した。
■ 「☆」に込めた思い
「当初は『スター発掘!』『スター誕生!』なんていうネーミングの講座にしようと思っていました。受講生の方々皆にきらめくスターになって欲しいと願いを込めたかったのです。でもそれじゃあんまり唐突かなと却下しました。それで『星印 ☆』を入れたのです。この☆には、大きな願いを込めたんですよ」
セミナーの内容はユニークだ。約3ヶ月間の講座は、セミナー講師として必要なプレゼンテーションスキルや話の組み立て方を学ぶだけではない。ヘアーメイクテクニックや表情とフェイスニング、ファッションやウォーキングなど女性として美しくなるための講座が目白押しだ。講師陣も豪華で魅力あるだけでなく、関西の「笑い」が通じることを大きな条件にして集めた。
「とにかくセミナー内容にも講師陣にも徹底的にこだわりました。その為9日間の連続セミナーは、関西で珍しいといわれるほどの高額に設定せざるを得なくなりましたが、それも戦略の一つだと考えました。高額なセミナーであれば、本気で取り組む方のみが受けていただけるだろうと思ったのです。開催するこちらが本気なら、受けていただく方にも本気になっていただきたかったのです」
■ 苦労した集客
しかし、高額に設定したのが原因だったのか、集客には苦労した。大阪での高額セミナーはうまくいかないと冷ややかな目で見る人が多い中、ひとりでも多くの方に「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」 について知ってもらいたいとの思いで、新人歌手のプロモーション並にあちこちで話して廻った。説明会を開き、知人にメールや資料を送り、メルマガ発信をお願いしと、やれることは全てやった。
そんな時、前川を応援してくれる人が現れた。メルマガで発信してくれたり、セミナーで告知タイムをくれたり、口コミで広げてくれたりと前川の思いに共感し、協力してくれる人が少しずつ増えてきた。
「世の中には、自分の利益にはならないのにこうやって人のために一生懸命になってくれる人がいるんだと、感動しました。その恩を忘れないでいたいと。そして自分も人のために一生懸命になれる人になりたいと思いました」
しかし、第一期開催の締め切り5日前までには3名しか申し込みがなかった。シティライフ紙面で大きく告知し、たくさんの人に協力してもらった責任から、中止も延期もできないとプレッシャーに押しつぶされそうになった。苦しい葛藤が続いた後、赤字になっても第一期は開催しようという覚悟を決めた。全力で前へ向かって進んできた結果が3名なら、その3名を最大に輝かせよう。この3名で結果を出そう。そして絶対に次につなげよう。そう決意した。
ところが!
「締切の前日になって申し込みがどんどん入ってきました。びっくりしました。『関西でもできる!』『関西にも私と同じ思いの方がこんなにもいる!』。自分の思いとこれまでの努力が報われたことがうれしくて胸が熱くなりました。もちろん決して私ひとりの力ではありません。多くの方が支えてくれ、協力してくれ、応援してくれたからです。そんなみなさんには本当に感謝しています」
■ 一人一人にスポットライトを当てて見せる!
こうして、第一回の「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」は定員を上回る21名の受講生を集めて開催された。男性や70歳代の女性、関東圏からも受講生を集めたという。
「朱夏世代に年齢制限はないのだと実感しました。輝こうと思った瞬間から、いきいきと輝き出す受講生の方々を見ていると本当に嬉しかった。関東から毎回交通費を払って参加される方がいらしたのも感激でした。『活躍の場は関西圏になる』とお断りした上で、『これだけのカリキュラムが揃った講座は東京にもない。あったとしても2倍以上の受講料がかかるから』との言葉を頂きました。
4月18日には第2回「セミナー講師デビュー☆プロジェクト」も開講した。
「とにかく、『自ら輝こう!』と決心し、一歩を踏み出していただきたいんです。そうしたら私が出来る限りサポートします。全面的にバックアップします。スターとして一人一人にスポットライトを当てます。輝く女性がひとりでも多く、しかも関西から生まれてくれる為に、私は全力を尽くします!」
前川にはもうひとつ願望がある。それは「セミナーで関西を元気にすること」。
「関西人が関西で輝けるために、関西の景気をもっと活性化させるために、私には関西のセミナー文化を変えていく使命がありますし、その自信もあります」
大きな瞳で訴える前川は、朱夏世代の女性として、熱く輝いているように筆者には感じられた。
前川あゆブログ http://ayumaekawa.c-shuka.com/
シティライフ http://www.citylife-new.com/
ロハスフェスタ http://www.lohasfesta.jp/
【よくある質問】他の講師養成講座とは、どう違うのですか? 他
Q.講座を実際に受講したのはどのような人ですか?【2期生】
セミナー講師デビュー☆プロジェクトの授業風景を動画で確認
Q.講座を実際に受講したのはどのような人ですか?【1期生】
よくある質問
Q.講座を実際に受講したのはどのような人ですか?【2期生】
セミナー講師デビュー☆プロジェクトの授業風景を動画で確認
Q.講座を実際に受講したのはどのような人ですか?【1期生】
よくある質問